木の庄の「帆布」は一般的な帆布よりも織り目が詰まっています。「高密度」です。
綿糸を高密度に織り上げ、さらにパラフィン加工を施すことで非常に優れた撥水性を誇ります。
だから一時的な水気を玉のように弾くことが出来ます。イメージはおろしたての傘のような感じです。
この特別な「帆布」でカバンを作ると面白いことが起こります。それは外部からの水気を弾きつつ、カバン内の湿気は呼吸するように外に排出してくれることです。
これはそもそもこの「帆布」が運送トラックの幌布として開発されたからです。戦時中、生鮮品を長距離輸送しても傷まないように。雨を防ぎ湿気を放出する必要があったのです。
木の庄帆布ではこの素材を使い続けることで、数台しか現存していない「織り機」を守っています。機械は使用しなければすぐに動かなくなります。使わなければ、直し方も伝承されません。
特別な織り機で生み出される、特別な帆布。帆布であればなんでもいいわけではありません。
この「帆布」でなければならない。そう思っています。

